言語力・学力を低下させる?テレビが子供に与える影響とは?

子育てをしていると、『子供達にテレビは見せてる?』『どれくらいの頻度で見せてる?』という質問をよくいただきます。

結論から言いますと、我が家では週1回〜多くて3回、子供達の”テレビの日”にしています。時間は、アニメ映画1本分、約1時間半〜2時間。

基本的に週末や、雨の日、暇を持て余している時に見せていますが、例外として祖父母宅へ行った時もしくは預ける時、お友達の家に遊びに行ってテレビを見れたラッキーな日などがあります。

日本でも子供達にテレビを見せすぎる事に抵抗を感じるママ・パパは多いのではないでしょうか?

それは、ここスイスの私たちの周りでも同じで、テレビを見る日 『Film Tag:テレビの日』もしくはテレビを見る時間をしっかり決めている家庭が多いです。

それは、テレビを見せすぎると

子供に悪影響
教育に良くない
言語力がなくなる
集中力がなくなる
学力を低下させる

といった世間の声を心配しての事だと思います。

でも中には心配ではあるものの、『テレビを見せると大人しくしてくれる』『テレビを見せると家事がはかどる』など、巷でいう”テレビ子守”に頼る家庭も多い事でしょう。

子供がぐずったり癇癪を起こすと対応するのにすごく疲れますもんね。

・・・分かります。

こんなに泣いて怒って逆に良くないんじゃ・・・なんて心配になったり。

分かります。分かります。

でも私は善かれ悪しかれテレビは子供達に影響を与えると感じています。実際我が家の子供達はテレビで見た内容を真似て遊んでるし、『アナと雪の女王』が公開され時には家だけじゃなく、近所に何人”エルサ”が現れた事か・・・。

では実際、本当にテレビは子供に悪影響を与えるのしょうか?
今回はテレビが子供に与える影響について調べてみたのでご紹介します。

番組内容で異なる影響

当たり前のようですが、子どもの年齢にふさわしい教育的内容であればポジティブな影響があり、暴力的だったり性的な内容であればネガティブな影響があると、さまざまな実証研究で明らかにされています。

例えば暴力をふるうような攻撃的な映像を、幼児期に頻繁に視聴すると子どもの攻撃的な行動が増える可能性があります。

実際我が家の子供達も、アニメに良くある悪者やモンスターをやっつけるシーンを、悪気なく真似て遊びたがります。その際は、”例え遊びでも、本当に叩いたら痛い””誰かを叩いたり嫌がる事をするのは良くない事”だとしっかり説明しながらモンスター遊びをやっています。

逆に、幼児に教育番組を見せると、子どもの言葉の発達を促したり、想像力・認知能力を高めるという研究結果もあります。またテレビは遠い場所の出来事を知ることができたり、幼児番組では親の知らない童謡や言葉の使い方を教えてくれたりと、子供の成長の手助けになってくれたりもします。

テレビの視聴時間は決めるべき?

様々な研究によると、テレビの視聴時間が乳幼児の発達に大きな影響を及ぼすかどうかは、今のところはっきりとは認められていないそうです。

ある研究で分かっているのは、絵本読みや、外遊びを通し、人とのコミュニケーションが乳幼児の発達に最も大きな影響を与えるという事です。

例えば言葉の発達で言うと、テレビを長時間見る、見ないに関係なく、絵本を多く読み聞かせている家庭の子どもは、語彙量が増えるという結果があります。

反対に、テレビを見ていない家庭でも、親子のコミュニケーションが少なかったり、絵本を読み聞かせている時間が少なければ、子どもの語彙量は増えないという事です。

思考力を下げる?

テレビは与えられた情報を受け取るだけ、つまり一方的な情報提供であるため、視聴者に考える暇を与えません。その上、誰にでもわかるように噛み砕いた情報を流し続けるため、視聴者は考えることが苦手になり、与えれた情報を鵜呑みにしてしまうことで視野が狭くなるという説もあります。

また、短時間ならあまり問題はありませんが、長時間テレビを見続けると、常に脳に刺激を受け続けるので想像力を働かせる暇がなく、思考力も低下しがちになるので、子供の成長に悪い影響を与えてしまう可能性があるという説もあります。

その一方で、絵本やおもちゃで遊ぶときは、五感をフル活用して頭の中でいろんなことを想像します。『こうしたらどうなるのか?』 『次はこうしてみよう』 と自分で工夫し試行錯誤するので、想像力や思考力が自然と身についていくのです。

集中力を下げる?

実際、家の中でテレビをつけっぱなしにしておいても、子供達はずっとテレビだけを見ているわけではない事に気がつくと思います。テレビに興味がなくなったら別のことで遊ぶなど、子どもは自分なりに、上手く遊びを調整しています。

テレビが子供たちに悪影響を与えると言われている根本的な原因は、『コミュニケーションの機会が減る』ことです。

子供達にとって一番楽しいのは親や兄弟、友達とのコミュニケーションです。そういう意味では、一方通行のテレビは、乳幼児にとっては物足りない道具でもあるのです。

実はこの点は娘にテレビを見せはじめた時から私も感じていました。
テレビの日は子供向けの映画1本に決め、見せ初めた当初は、最初の15分ほどは集中して見ているのですが、その後は他のおもちゃで遊んだり、もう見ないと言ったりで、最初は集中力がないのかな?と思ったりもしました。でもよく考えてみれば言葉を全て理解していない幼児にとって、映画のストーリーを理解するのは難しいんじゃないかと感じたのです。

それからは、初めて見せる映画は子供と一緒に見ながら、状況を分かりやすく、子供が分かる言葉で説明する事にしました。

すると、アニメ映画1本終わるまで集中して見るようになり、気になったシーンや状況について質問してきたり、『これはこうなんじゃない?』 『あの後はこうなったのかも』と想像力を働かせながら映画について語ったり感想を言うようになっていました。

絵本がなぜ子どもに対し、良い影響を与えるのかというと『集中して読む』『想像力を膨らませる』からなんです。それと同じ形で、テレビにも接すればよいのです。

そして、一日の中でちゃんと子どもとコミュニケーションを取っているのであれば、忙しい時間テレビに子守りをさせるのは、決して悪いことではないと思います。

テレビ依存とは

忙しい時間にテレビに子守りをさせるのは、決して悪いことではないとは言っても、子供がテレビ依存にならないように気をつけるべきです。

テレビ依存になると

  • 話かけても聞いていない
  • 会話不足になる
  • 途中でテレビを消すと癇癪を起こす
  • 一人遊びが短い・できない
  • 何をしててもすぐテレビを見たがる

と明らかに良くない事ばかり起きます。

幼い子供達を説得するのは簡単な事ではありません。でもしっかりとルールを作り、守らせる事も子供達にとっては良い事だと思います。そして子供に何かを守らせる時は、親がお手本になることが大切です。例えば子供に甘いものを食べてはいけないと言うのであれば親が食べてしまっては説得力がありません。

私たちも子供が起きている時間にテレビは一切見ていません。そうすると、テレビを約束の1本以上見たがる時も、『本当はママも見たいよ?楽しいもんね。だけどママ・パパはいつもテレビ見てないでしょ?いっぱい見すぎたら良くないのを知ってるからだよ。』と説明するとちゃんと納得してくれます。

すでにテレビ依存になってしまっているお子さんも心配はいりません。今からでも家族で守れるルールを決めて、『決めた時間以外はテレビをつけない』を徹底してみてください。もちろん、最初の2〜3日は超不機嫌を覚悟する必要があります。でも子供の順応力は、大人よりはるかに高いです。

我が家では毎日見ないと決めました。

まず、テレビを見せる前に必ず約束を繰り返します。『今日はテレビの日だから、明日はお休みだよ』と。
テレビを見せ初めた時はもちろん『今日もテレビ見て良い?』と聞いてきてましたが、『昨日みたから今日はお休みね。』と、決めたルールは泣いてもわめいても守りましょう。もっと見たがる時も『ビデオ1っこだけって約束したもんね?』と、泣いてもわめいても負けてはいけません。

泣き止まないからとルールを破ってしまうと子供は混乱してしまい、泣けば親が折れると思い、それを繰り返します。

泣き叫んだり、不機嫌になる子供に負けず、しっかりルールを守りつづけると、子供はすぐにそれに慣れてくれて、三日もすれば泣かなくなります。

テレビを見る事でほとんどの時間を過ごしていたお子さんは、テレビを見なくなった分、より多くの事に興味を持ち、親が一緒に遊んで絵本を読んであげたり、お絵描きしたりする事で親子のコミュニケーションが増え、いろんな事を学び、自分でできる事も増えてきます。

そうすると、お母さんが忙しく一緒に遊んであげれない時も、しっかり理解し、自分で考えて活動したり、一人遊びも上手にできるようになってくるのです。

まとめ

良い影響を与える内容のテレビは子供の認知能力を上げる。でもコミュニケーションのない一方通行のテレビを長時間見せ続けると子供の発育を妨げる可能性がある。テレビを見る際は、家族みんなでルールを決めて、しっかり守りましょう。つけっぱなしにするのは避け、子供にテレビを見せる時は『コミュニケーション』を忘れずに。

今しかない子供達との時間を大切に🌟

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